Key Metrics
50
%
参加者数 (ベテラン矯正医の割合)
6
個
主要議題数
1
本
論文引用数
0
個
決定事項数
0
個
アクションアイテム数
3
名
総発表者数 (予定含む)
Executive Summary
Key Insight
本会議「X大学|俺たちのスピー」では、下顎に発生するマニアックなテーマであるスピー湾曲について、その概要、治療上の課題、および様々な是正方法が詳細に議論されました。特に、マルチブラケット治療におけるユーティリティアーチの重要性や歯軸の力学的考慮が強調されました。また、ワイヤー治療とアライナー治療でのスピー湾曲レベリングを比較した最新の研究が紹介され、アライナー治療が臼歯の挺出や前歯のフレアを抑えつつ、より効果的に前歯の悪化をコントロールできる可能性が示されました。参加者の50%以上が経験豊富な矯正医であり、活発な議論が期待されます。
Participants
南南舘 (発表者) 髙髙田俊輔先生 (協力者/発表予定) 小小松昌平先生 (協力者/発表予定) そその他参加者 (10年以上の経験を持つ矯正医が50%以上)
スピー湾曲の概要と治療上の課題
マルチブラケット治療におけるスピー湾曲...
三谷秀夫先生の著書に見るユーティリティ...
歯軸の向きと力学的考慮の重要性
スピー湾曲のレベリング:ワイヤー治療と...
ワイヤー治療とアライナー治療の比較結果...
Discussion
スピー湾曲の概要と治療上の課題
- 南舘: 本日のテーマは下顎に発生するカーブオブスピー(スピー湾曲)であり、非常にマニアックな話題です。
- 南舘: スピー湾曲の成り立ちは様々に言われますが、顎関節の症状が強い原因としてある可能性も指摘されています。
- 南舘: ニッケルチタンワイヤーで簡単に治るケースもあれば、全く改善せずに残ってしまうケースもあり、矯正治療における大きな課題となっています。
マルチブラケット治療におけるスピー湾曲の是正方法
- 南舘: 有名な是正方法として、ユーティリティアーチの使用や、.018よりも弾性力が強い.022の太いワイヤーの使用が挙げられます。
- 南舘: 6番(第一大臼歯)と前歯だけをつないで効率的に前歯の悪化を行うメカニクス(ストバーストンのイントルージョンアーチ変法)も存在します。
- 南舘: ダブルワイヤーTMA(例: .017×.025のTMA)を前歯部でVベンドを入れ、結紮しアクティベートすることで、下顎前歯を有効に悪化させることができます。
- 南舘: これらの方法は、先輩から聞いたり、本やネットで見たものを見よう見まねでやっていることが多いため、力学的なことや具体的な使用法について細かく議論したい意向です。
三谷秀夫先生の著書に見るユーティリティアーチの重要性
- 南舘: 東北大学矯正科の元教授である三谷秀夫先生の著書に触れ、その本でユーティリティアーチが強く推奨されていることを紹介しました。
- 南舘: 悪化の方向性が非常に重要であり、歯軸方向ではなく鉛直方向に下げると骨に当たって効果がないと書かれています。歯槽骨の形態に応じて歯軸の方向に悪化させることが重要です。
- 南舘: イントルージョン段階で鉛直方向に下がってしまうのは理想的ではなく、単純にラウンドワイヤーを張ってインプラントアンカーで悪化させる場合は注意が必要とされています。
- 南舘: ユーティリティアーチは6番を中心として悪化の力がかかるため、効率的に歯軸方向に歯が動くと説明されています。
歯軸の向きと力学的考慮の重要性
- 南舘: 上顎前歯の悪化時や、リンガル・ラビアルの違いを考慮する際と同様に、抵抗中心に対して力がどう入っていくのかが非常に重要だと強調しました。
- 南舘: ラビアルワイヤーでのマルチブラケット治療、あるいはアライナー治療いずれにおいても、治療時の歯軸の状態が非常に重要であると考えています。
- 南舘: 例えば、ラビッティング後の上顎前歯を治すことは難しく、一旦唇側に傾斜させてから治すケースがありますが、唇側に傾斜したままだと悪化の力が歯冠の外側に出てしまい、力学的・構造的に悪化が困難になります。
- 南舘: ある論文では、初期のIMPAのセファロ値(95度から110度程度)が悪化の難しさや悪化量に影響すると指摘されており、常に歯軸の向きと力がどのように通っているかを意識しながら治療に当たることが重要であると述べました。
スピー湾曲のレベリング:ワイヤー治療とアライナー治療の比較研究紹介
- 南舘: AJODO(American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics)の2022年11月の論文「Leveling the Curve of Spee on Comparison Between Continuous Archwire Treatment and Invisalign System: A Retrospective Study」を紹介しました。
- 南舘: この論文は、ワイヤーマルチブラケット治療とインビザラインシステム(アライナー治療)におけるスピー湾曲の取れ方の違いを比較したものです。
- 南舘: 南舘先生自身の体感として、ワイヤー治療では臼歯が挺出してFMAが拡大し、II級傾向が強まることがあるが、アライナー治療ではそうしたことが少ないという感覚があり、この論文がそれを客観的に数値で検証していると説明しました。
- 南舘: 比較対象として、ワイヤー治療患者30人とインビザライン治療患者30人のそれぞれについて、コーンビームCT分析、セファロ分析、治療前後の歯の移動(前歯の悪化、臼歯の挺出)、FMA、IMPA値などを評価しています。
ワイヤー治療とアライナー治療の比較結果の詳細
- 南舘: 論文の結果は、南舘先生の感覚と一致しており、ワイヤー治療では前歯がフレアしつつ臼歯が挺出する傾向があることが示されました。
- 南舘: 一方、アライナー治療では臼歯の挺出が起きず、純粋に前歯の悪化が起こっていることが示されています。
- 南舘: マルチブラケット治療の場合、臼歯の挺出と前歯のフレア量が大きいことが数値で裏付けられています。
- 南舘: アライナー治療においては、咬合力や装置が咬合面を覆っていることによって前歯の悪化が可能であり、前歯のフレア量も良好にコントロールされると説明されています。
- 南舘: アライナーはトルクが効かないと言われることもありますが、ラウンドワイヤーでスピー湾曲をレベリングする時よりも、ある程度トルクの力をかけながら悪化させる力が働くため、前歯の悪化コントロールがしやすいと考えられています。
- 南舘: 咬合平面に関しては、ワイヤー治療では臼歯の挺出により咬合平面がよりスティープになるという結果が出ています。ただし、下顎の後方回転やII級の悪化については、この研究では有意差は認められませんでした(南舘先生の体感とは異なる点)。
Decisions
No decisions recorded
Action Items
No action items
Key Quotes
参加者の50%以上が10年以上の経験のある矯正医ということで、失言や何か間違ったことを言ってしまわないか恐れるのですが、ただすごく楽しい会にはしたいので、ぜひともチャット欄とかで質問とか、「これ違うよ」ということがあれば、簡単にでもいただければと思います。
南
— 南舘
やはり歯軸じゃなくて、鉛直方向に真下に下げていくと、骨が当たって全然だめですよ。ということなので、歯槽骨の形態に応じて歯軸の方向に悪化していくのが重要だということで。
南
— 南舘
常に歯軸の向きと実際の力がどう通っているかというところを意識しながら、治療に当たっていくことは非常に重要かなと。
南
— 南舘
ワイヤーの治療の方はやはり前歯がフレアしつつ臼歯は挺出している傾向にあるというのが、アライナーの方はそういった臼歯の挺出等が起きずに、前歯の悪化が純粋に起こっているということが書いてあります。
南
— 南舘
Side Topics & Columns
COLUMN
会への緊張と参加者への呼びかけ
雑談会議開始時の挨拶と今日の会のテーマ紹介後。
- 南舘: 参加者の50%以上が10年以上の経験のある矯正医であるため、失言や間違ったことを言ってしまわないか非常に緊張していると述べました。
- 南舘: 楽しい会にしたいという意向を示し、チャット欄での質問や「これ違うよ」といった指摘があれば簡単にでも寄せてほしいと参加者に呼びかけました。
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COLUMN
協力者および発表順序の紹介
その他南舘先生の発表開始前に。
- 南舘: 今日は髙田俊輔先生と小松昌平先生にお手伝いいただき、それぞれの発表があると紹介しました。
- 南舘: 最初に南舘先生自身が発表し、その後小松先生、髙田先生の順で発表が続く予定であることを伝えました。
- 南舘: 各先生の自己紹介は、後に軽く行われるだろうと述べました。
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