I.
上顎14番(右上4番)のインプラント埋入位置の検討
- 実藤: 3番の歯が傾斜しているため、歯根との接触リスクを考慮し、現在の3番の歯と平行になるよう角度をつけて埋入する設計を提案しました。
- 実藤: 歯根とのマージンを2.3mm確保していますが、もう少し余裕を見ることも可能です。安全のため、やや離し気味の方が安心と考えます。
- つきやま歯科医院: 4番の埋入は難しく、3番の歯根が流れてくることを考慮すると、角度をつける設計は適切だと意見しました。
- 南舘: 実藤先生の提案したポジションで問題ないと判断しました。
Decision決定実藤先生の提案する右上4番の埋入ポジション(3番歯根との平行性、約3mmのマージン)で設計を進めることを決定しました。
II.
上顎24番(左上4番)のインプラント埋入位置の検討
- 南舘: 抜歯から1ヶ月半程度経過しており、骨の出来方がまだ不鮮明な状況だと説明しました。
- 実藤: 口蓋側には骨があるものの、頬側は骨ができかけの状態のため、インプラントの植立を良くするためには、やや内側(口蓋側)から外側(頬側)に振る形で埋入するのが固定しやすいと提案しました。
- つきやま歯科医院: 未成熟な骨の部分はGBRで骨造成する前提であり、実藤先生のポジションでも問題ないが、もう少し頬側でも良いかもしれないと意見しました。
- 実藤: 頬側の固定骨が少なくなる可能性を指摘しつつ、つきやま歯科医院の意向を確認しました。
- 実藤: 頬側寄りに動かす修正が可能であることを確認しました。
Decision決定左上4番のインプラント埋入位置は、頬側寄りに動かして立てる形で修正し、GBRを前提に進めることを決定しました。
III.
上顎16番(右上6番)のインプラント埋入位置と治療計画
- 実藤: 咬合面に対して垂直に植立するコンセプトで設計したことを説明しました。
- つきやま歯科医院: 自身も咬合平面スタンスであり、実藤先生のコンセプトに同意しました。
- 南舘: 臼歯のバイトがなく顎位が不安定なため、インプラントを先に埋入・インテグレーションさせて固定源とし、その上で矯正治療を行いたい意向を伝えました。
- 実藤: 6番の位置は骨が少ないため、固定がギリギリの状況であると指摘。サイナスリフトを先行し、半年程度の治癒期間を設けてから埋入する時間のかかる治療になる可能性を示唆しました。
- つきやま歯科医院: ドリリングはするものの、一回法では埋入深度が浅くなるため、しっかりサイナスリフトを行い、後日深めに入れる治療方針を検討していると述べました。
- 実藤: サイナスリフトを早めに実施し、数ヶ月から半年程度待てば十分にインテグレーション可能であり、4番と6番の固定があれば矯正は可能だと提案しました。早期荷重や即時荷重は自身の経験が少ないため推奨しませんでした。
- 南舘: サイナスリフト先行・GBR後のインプラント埋入が、今回の症例において最も合理的であると同意しました。
- 実藤: 3ヶ月あれば上下4番のところは咬合可能になるとの見込みを伝えました。
- 実藤: 16番(右上6番)のインプラントは、サイナスの関係で角度がついており、頬側に動かすと内側に倒す必要が出てくるため、口蓋側に埋めて人工骨も口蓋側に寄せるイメージで設計していることを説明しました。
Decision決定右上6番(16番)のインプラント治療は、サイナスリフトを先行させ、GBRによる骨造成を経てからインプラントを埋入する計画とすることが決定されました。プロビジョナルまで数ヶ月の期間を要すると認識を共有しました。
IV.
下顎のインプラント埋入位置の検討(左下6番、右下6番、右下4番)
- 実藤: 下顎については上顎ほどシビアではないとの見解を示しました。
- つきやま歯科医院: 左下6番のインプラントの種類が上顎と同じBLTのRC4.8ミリであるかを確認しました。
- 実藤: 左下6番は10mm、右下6番は8mmで設計。右下は下に硬そうな骨があるため、8mmの方が調整しやすい可能性があると説明しました。
- つきやま歯科医院: 大臼歯にはより太いインプラントを好むが、ストローマンでは4.8mmが最大サイズであると認識を共有しました。
- 実藤: 4.8mmがこのシミュレーション上でのマックスであると説明しました。
- 実藤: 右下4番は近心に倒れているため、咬合平面に対し垂直になっていないことを指摘。左下4番は立てて作っていると述べました。
- つきやま歯科医院: 左下はGBRが不要な程度の骨があるか確認しました。
- 実藤: 左下6番は骨の状態が悪くなく、肉厚も十分にあるためGBRは不要だと述べました。
- つきやま歯科医院: 最終的な深度はステントを外して調整することもあるため、実藤先生の提示ポジションで問題ないことを伝えました。
Decision決定下顎インプラントの埋入位置は、実藤先生の設計案で問題なしと判断されました。左下6番はGBR不要と確認されました。
V.
インプラントの種類とガイドシステムの確認、ケース共有方法
- 南舘: スタッフからの要望で、スキャンボディの角度選択肢が豊富なストローマンでのインプラント使用を希望しました。通常はアストラが多いと補足しました。
- つきやま歯科医院: ストローマンのインプラントは過去から多く使用していると述べました。
- 実藤: 設計は全てストローマンBLT RC4.8の8mm(一部10mm)で実施していることを確認しました。
- 実藤: ガイドキットはストローマン用があるか確認しました。
- つきやま歯科医院: シンプラントを主に使用しており、コーダーグのスティックはあるが使えていないと説明しました。
- 実藤: シンプラントユーザーであれば、ケースエクスチェンジ機能で参照可能であることを説明し、オペの参考になるだろうと提案しました。
- つきやま歯科医院: 営業担当にノートPCを持ち込んでもらい、ソフトを入れて見ながらオペを行う可能性を示唆しました。
- 実藤: ケース共有できるよう進めることを約束しました。
Decision決定インプラントはストローマンBLT RC4.8を使用し、サージカルガイドはシンプラントのケースエクスチェンジ機能を利用して、オペ時に参照可能な環境を整えることを決定しました。
VI.
サージカルステントの固定方法とトラブルシューティング
- つきやま歯科医院: ステントの固定源について質問しました。
- 実藤: 基本的には歯牙固定で、前歯部の揺れは考慮しつつ、粘膜支持も多少期待できるため、粘膜と歯牙の両方で固定すると説明しました。若干のブレは想定内と述べました。
- 実藤: ピンでの固定も可能ではあるが、自身は経験がないと補足しました。
- つきやま歯科医院: 歯牙固定が理想だが、歯の平行性が悪い場合や、ステントが入らない場合の懸念を伝えました。
- 実藤: 歯が揺れているので逆に入りやすい可能性や、ステント作成時にアンダーカットは自動で処理されるため問題ないことを説明しました。
- 実藤: はまらない場合は、その場で不要な部分を切断し、埋入位置に近い部分で合わせる対応を取っていると、過去の事例を交えて説明しました。
- 実藤: ウィンドウで歯がはまっているか確認する設計をしており、今回も3番から3番で粘膜支持も考慮するため、極端に転覆する可能性は低いと見込みを伝えました。
Decision決定サージカルステントは歯牙と粘膜の両方で固定することを基本とし、万が一フィットしない場合は現場での切断等の対応を行うことで合意しました。
VII.
今後のステント作成・共有と他症例の相談・連携体制
- 実藤: 左上4番の修正後、ステントを作成し、設計完了段階で共有した方が良いか確認しました。
- 南舘: オペの時間も考慮し、状況によっては実藤先生に一任して出力をお願いする可能性があると伝えました。実藤先生の目で問題なければ使えるだろうと信頼を示しました。
- 実藤: 明日には設計を完成させ、画像データで共有し、OKが出ればすぐに出力すると説明しました。
- 南舘: 会議録画をDH担当スタッフと共有し、ガイドキットの使用について連携すると述べました。
- 南舘: 実藤先生にチャットワークアカウントIDの共有を依頼しました。
- 実藤: チャットワークアカウントは問題なく共有可能であると返答しました。
- 南舘: 別途、もう1症例ライトなインプラント先打ち案件が発生しそうであり、後日相談する可能性があると伝えました。
- 南舘: ソフト上で相互確認できる環境が整えば、コミュニケーションがよりスムーズになると期待を述べました。
Decision決定左上4番の修正を含めたステント設計後、実藤先生から画像データで共有を行い、南舘先生・つきやま歯科医院からの承認後に出力する流れを決定しました。チャットワークでの連絡体制を確立し、南舘先生は院内スタッフとの連携、実藤先生への別症例相談も視野に入れることになりました。