I.
インビザラインでのセットアップとSTLデータ書き出し
- 南舘: 私はインビザラインCBCT付きで処方を出してセットアップを組む。下顎の移動量も調整し、最終ステージでオペを行うため、1級で噛むようにバーチャルジャンプを行う。
- 南舘: 術前矯正では臼歯をほとんど動かさずに叢生を取り、その後オペの動きを入れていくイメージで大まかなセットアップを作成する。
- 南舘: STLの書き出しには装置の発注が必要で、以前は無料だったが、現在は装置を発注しないとSTLの書き出しができない状況である。
- 南舘: 抜歯・非抜歯ケース問わずSTL書き出しには発注が必要となる。
- 南舘: セットアップイメージ作成後、STL書き出しのために発注をかけるが、マウスピース自体は使わない可能性もある(プランニング用)。
- 南舘: 口腔外科医からプラン変更のリクエストがあった場合、そのプラン自体を変えなければならず、別のセットアップを作成して再度発注する必要がある。
- 森中: プラン変更で作り直しになっても、追加でお金がかかるわけではないか?
- 南舘: アカウント分だけの支払いなので、追加費用はかからない。使わないマウスピースは地球環境に悪いだけである。
II.
外科矯正におけるオペの移動量決定プロセス
- 南舘: 牧野先生と協力する際は、治療終了後の噛み合わせデータを提供し、そこからソフトウェア上で移動操作を行ってもらっている。
- 南舘: 小野田先生がどういうデータやプロセスで移動量を決定しているかを知りたい。
- 南舘: ガル先生のようにペーパーサージェリーでセットバック量やインパクション量を渡せば作れるのであれば、インビザラインで何もせずともよいが、外科医がオペの移動量を指示できない点が課題。
- 南舘: 矯正科の先生がオペをする際、移動量は矯正医が決定していたのか、口腔外科医に依頼していたのかを森中先生に確認。
- 森中: 大学時代は、上顎前歯の抜歯の要否、角度の調整、スペース閉鎖後の下顎後退などを考慮し、モデルサージェリーで噛み合わせを確認していた。移動量は矯正医が担当するものだと考えていた。
- 南舘: 小野田先生の話では、外部の矯正医から依頼された際にデジタルでプランニングを行うことがあるとのこと。今日のメイン議題は、移動量を決定する手続きをどう進めるかである。
- 森中: 小野田先生のルーティンを聞くのが南舘先生にとっても良い。
- 南舘: 私も小野田先生とオペをしたことがないので、そのシステムについて理解を深めたい。
Decision決定小野田先生の外科矯正における移動量決定のルーティンとデジタルワークフローについて詳細を確認すること。
III.
Mimics Enlightとデジタルワークフローについて
- 南舘: 小野田先生がオペのプランニングで使っていたソフトウェアは何ですか?
- 小野田: Mimics Enlightを使用している。シミュレーションはできるが、セファロ分析は基本的にはできない。
- 小野田: 通常の開業医からの依頼では、矯正の先生がセファロ分析で提案した「何ミリ移動」という数値をもとに、私がMimics Enlightでシミュレーションし、顔の変化を確認する。
- 小野田: 確認後、3Dプリンターでファーストスプリントを作成する。ファイナルスプリント(咬合のスプリント)は矯正の先生が作成することが多い。
- 南舘: Mimics Enlightでは、治療前後のゴールのSTLデータを読み込み、骨の動きを見ることができるか?
- 小野田: STLデータは読み込み可能で、最後の咬合を読み込んで骨がどう動くかを見ていくことはできる。
- 小野田: 術中に上顎を5ミリまで拡大できるので、ルフォーをしながら目標が分かっていれば、その量を拡大できる。
Decision決定次回Zoomミーティングで、小野田先生がMimics Enlightを画面共有し、具体的な操作とシミュレーションプロセスを見せてもらうこと。
IV.
森中先生の症例検討とオペプランの方向性
- 南舘: 森中先生の症例は、外科矯正アライナー治療について迷われているとのこと。自費でのオペも検討している。
- 森中: 患者は不均一変位の開咬を希望している。横顔は口元に前突感がなく、薄足にシフトしている。口角が右上がりになっている写真もある。
- 森中: デジタルセファロ計測では下顎の変位がかなりあり、上顎の正中もシフトしているように見える。
- 森中: 上顎をオペした方が良いか、サージェリーファーストでどのように進めるべきか不明点がある。
- 南舘: ベストなプランとしては、上顎のカンターを直しつつ、下顎の変位も直すオペが求められるだろう。
- 小野田: 症例写真から左下がりのカンターと判断する。右の臼歯を外に出すことでカンター修正が可能かもしれない。下顎だけでは変位は治らないため、上顎のカンター修正と変位修正を同時に行うプランが良いだろう。
V.
サージェリーファーストにおけるスプリント作成と歯の移動
- 南舘: サージェリーファーストの場合のファイナルスプリントも口腔外科側で作成するのか?
- 小野田: 今の咬合で良いのであれば、こちら(Mimics Enlight)で作成できる。下顎を上顎に対して特定の新しい位置に持っていきたい場合は、そのポイントを作成してもらえれば、その位置に下顎を持っていける。
- 南舘: Mimics Enlight上で下顎のずれを動かし、その歯並び上でスプリントは作成可能か?
- 小野田: 作成可能である。
- 南舘: おそらくサージェリーファーストではMimics Enlight上でファイナルスプリントを作成した方が良いだろう。
- 小野田: 森中先生の中で「正中を合わせればいい」といった明確な希望があれば、こちらでファイナルまで作成できる。サージェリーファーストでは、臼歯が1点ずつしか当たらないイメージになることもある。
- 森中: 上顎の6番が近心回転しており、下顎の正中を上顎の正中に合わせるように動かすと、どこも噛まなくなる可能性がある。
- 森中: ファイナルセットアップ作成時に上顎の口蓋側拡大が必要になった場合、矯正をある程度進めてからオペをした方が良いか?
- 南舘: 通常は、サージェリーで外科的に拡大する。
- 小野田: 術中に5ミリまでであれば上顎を拡大できる。目標とする拡大量が分かっていれば対応可能である。
- 森中: 歯の移動に関してはどこでセットアップを組むのがベストか?
- 南舘: 歯の移動については、ムーンアライナーかインビザラインで森中先生が計画を組むことになる。
- 森中: オペで一緒に3〜5ミリ開いてほしいとオーダーを出せば、変位も拡大も同時にできるか?
- 小野田: できる。九大で経験を積んでから対応可能になった。
VI.
ムーンアライナーの活用方法と診断における利点
- 森中: 噛み合ったSTLのエクスポートはムーンアライナーだと無料でできるのか?
- 南舘: はい、無料だと思います。インビザラインを使うのは、もう作ってしまった方がいいかもしれない。
- 森中: ムーンアライナーは診断目的で利用しているか?
- 南舘: ムーンアライナーは診断目的で利用している。セファロ分析と診断用スライド作成が非常に早い。
- 南舘: 築山歯科や実家での症例では、ムーンアライナーで分析と診断用のスライドエクスポートを全て行っている。
- 南舘: セットアップは全てインビザラインで実施している。
- 南舘: 私の関連病院ではウェブセフを技工士が利用して画像入力などを行ってくれるため効率が良い。ムーンアライナーは自分で個人情報入力が必要になるため、ウェブセフの診断分析結果を見る方が楽。
- 南舘: 診断書作成もカルテシステムで自動化されているため、MAでのスライド作成は不要。
- 森中: 変位のあるケースでサージェリーファーストを行う場合、ムーンアライナーにSTLとDICOMデータを入れておけば良いか?
- 南舘: その方がやりやすいので、登録していただいた方が良い。
Decision決定森中先生の症例データをムーンアライナーに登録し、STLとDICOMデータを準備すること。